今週は、スティング率いるスリーピースバンド、ポリスのドゥドゥドゥ・デ・ダダダをお届けします。スティングは、ポリス解散、ソロになってからは「イングリッシュマンインニューヨーク」や「見つめていたい」といった大人な感じの曲を歌っていますが、1977年にロンドンで結成されたポリス時代はパンクロック、ニューウェーブ、レゲエ、ジャズや、バラードでグラミー賞も何度も受賞しています。シンプルな構成ながらも、リズムの複雑さやメロディの美しさが秀逸です。「Roxanne」や「Every Breath You Take」が有名ですね。Every Breath You Takeは、浜田省吾の「悲しみは雪のように」とそっくりなので、ボクはよくカラオケで「悲しみは雪のように」をかけてEvery Breath You Takeを歌います。
おっと、今日の曲はドゥドゥドゥダダダでした。
この曲は4分近くあるんですけど、ずっとドゥドゥドゥダダダって言ってます。全部で12回言ってますw
マンフレッド・マンの「ドゥ・ワ・ディディ・ディディ」、ザ・クリスタルズの「ハイ・ロン・ロン」などの意味の無い言葉の曲がなぜ喜びの表現として機能するのか解明しようとしてドゥドゥドゥを作ったんだそうです。
シンプル故の力強さ、言葉の、ロジックとは違う破壊力、意味はないけどパワフルに聞こえます。
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冷たくしないでくれ
言葉を見つけるのは難しいんだ
それは混沌とした心の中にある
署名していない小切手のようなものなんだ
そして、雄弁さが逃げていくと
論理が僕を縛りつけ、苦しめる
デ・ド・ド・ド・デ・ダ・ダ・ダ
君に言いたいことはそれだけなんだ
その純真さが僕を救ってくれる
デ・ド・ド・ド・デ・ダ・ダ・ダ
君に言いたいことはそれだけなんだ
それは無意味だけど真実なんだ
詩人、聖職者、政治家たちは
自分の地位に感謝している
君を服従させるための言葉に
誰もその放送を止めることはできない
だって彼らの雄弁さが逃げていくと
論理が君を縛りつけ、苦しめる
デ・ド・ド・ド・デ・ダ・ダ・ダ
君に言いたいことはそれだけなんだ
それは無意味だけど真実なんだ
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バンドのリーダーでボーカル、ベース担当のスティングはこの曲のMVのときはギブソンのエクスプローラーのベースを弾いています。通称駅弁。エクスプローラーのギターは時折見るんですが、ベースがあるのは知りませんでした。ボクも昔持ってたことがあります。エクスプローラーはチープトリックのリックニールセンが有名です。
スティングはニックネームなんですけど、彼はよくゲゲゲの鬼太郎のチャンチャンコみたいな黒と黄色の縞々の服を着ていたんだそうです。蜂みたいな。それで「蜂が刺す」ことを意味するスティングというニックネームになったそうです。
彼は環境保護活動や人権活動にも積極的に関わっていて、アマゾン熱帯雨林の保護のためのレインフォレスト基金を共同で設立したり、世界中の環境問題や社会問題に対して意識を高めるための活動を熱心に行っています。偉いですよねぇ。